リスは今「てんてん家族」というグループホームで働いている。
認知症利用者の介護ほど奥深いものはないと、日頃からリスは言っている。
今、まさにその現場で実感する毎日を送っている。

リスは、この業界に入った時は45歳だった。
介護の仕事を始めたからには、それなりの力を持ちたい。
もう、後はないという焦りがあったと思う。
資格も、途中で管理者をしていた関係で取り損ねてきた。
それでも、社会福祉主事、介護福祉士はやっととれた。
今年はぜひともケアマネの試験に合格したいと思っている。
3回目の挑戦だ。
先月は認知症実践者研修を受けた。
こんなふうに少しずつ前に進んでいる。

今のリスに以前のような気負いはない。
それはモチベーションが下がったということではない。
むしろ、意欲は増している。

不器用なリスは自分をうまくコントロールできない。
気張りすぎてしまうのだ。
何度も挫折をくりかえし、ようやくそんな自分に気づく。

今は淡々と。
いい意味で淡々と仕事をしている。
ただし、利用者を笑わせることには精力的だ。

真面目すぎるほど真面目で
リスのようにチョロチョロ動く事にかわりはないが・・